世界大百科事典(旧版)内のγ-BHCの言及
【殺虫剤】より
…
[種類]
現在までに用いられてきた殺虫剤を化学構造から分類すると表のとおりである。これら殺虫剤のうちDDT,γ‐BHC,ドリン剤などの有機塩素系殺虫剤は,安価でしかもたいへん有効な殺虫剤として,第2次大戦後二十数年間にわたって多用されたが,その残留性による慢性毒性の危険から,現在では大部分が製造停止,あるいは登録からはずされている。一方,有機リン酸エステル系殺虫剤として最初に開発されたTEPP,パラチオンなどは,急性毒性が強く,その有効性にかかわらず危険な殺虫剤と考えられていたが,その後の開発研究によって,低毒性の同族体,例えばマラソン,MEP,ダイアジノンなど多数が見いだされ,現在ではカーバメート系殺虫剤とともに,主要な殺虫剤として広く使用されている。…
※「γ-BHC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」