コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

殺虫剤 さっちゅうざい insecticide

翻訳|insecticide

7件 の用語解説(殺虫剤の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

殺虫剤
さっちゅうざい
insecticide

害虫の防除のために使う薬剤。広義には昆虫以外の有害動物,たとえばダニ類や線虫類などの防除剤も含まれる。第2次世界大戦までは,カルシウムヨード剤などの無機剤と,ニコチン除虫菊など天然殺虫剤を主としていたが,DDT (ジクロロジフェニルトリクロロエタン) の出現以後は,有機合成殺虫剤が中心となった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

さっちゅう‐ざい【殺虫剤】

害虫の防除に用いる薬剤。砒酸鉛(ひさんなまり)ニコチンDDTBHCなど。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

殺虫剤【さっちゅうざい】

農業害虫や衛生害虫を殺滅する薬剤。古くは17世紀後半にタバコ粉(ニコチン)が,のちに除虫菊,熱帯のマメ科植物デリスなどの天然殺虫剤が用いられ,やがて有機合成殺虫剤が一般化。
→関連項目防虫剤リン(燐)中毒

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

殺虫剤

 昆虫を殺す薬剤.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

さっちゅうざい【殺虫剤 insecticide】

農業害虫や衛生害虫を殺滅する農薬。古くは17世紀後半にタバコ粉が害虫の防除に用いられ,その後ジョチュウギク,熱帯のマメ科植物デリスなどの天然殺虫剤が用いられ,やがて有機合成殺虫剤の時代へと移行していった。
[種類]
 現在までに用いられてきた殺虫剤を化学構造から分類すると表のとおりである。これら殺虫剤のうちDDT,γ‐BHCドリン剤などの有機塩素系殺虫剤は,安価でしかもたいへん有効な殺虫剤として,第2次大戦後二十数年間にわたって多用されたが,その残留性による慢性毒性の危険から,現在では大部分が製造停止,あるいは登録からはずされている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

さっちゅうざい【殺虫剤】

害虫を駆除するために用いる薬剤。昆虫の体に接触してこれを殺す接触毒剤、昆虫に食わせて殺す消化毒剤、吸飲させて殺す呼吸毒剤(燻蒸剤)がある。化学的には有機リン剤・有機塩素剤・カーバメート剤などに分けられる。スミチオン・ピレトリンなど。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

殺虫剤
さっちゅうざい

害虫を防除・駆除するための薬剤。ハエやカなど衛生害虫の防除・駆除に用いられるものも殺虫剤(家庭用殺虫剤)とよばれるが、ここでは農作物を保護するために用いる殺虫剤について解説する。[田村廣人]

農薬としての殺虫剤

農作物(樹木および農林産物を含む)を害する昆虫を防除するために用いる薬剤を殺虫剤と称している。歴史的には、人類は農耕を開始して以降、絶えず病害虫の被害に悩まされてきたが、おもな防除法は、病害退散の神事に拠(よ)っていた。日本では、江戸時代中期以降に全盛を迎え、1945年(昭和20)ごろまで「虫送り(虫追い)」神事が全国各地の農村で執り行われ「虫除け札」を農地に立て無事を祈願していた。しかし、16世紀末に記されたとされる古文書(「家伝殺虫散」)には、アサガオの種やトリカブトの根など5種類を混ぜる農薬の生成法ならびに使用の記録が存在する。江戸時代には、鯨油(げいゆ)や菜種油を田面に注ぎ、水稲のウンカ類を駆除したという記録もある。フランスでは、1781年にピエール・ジョゼフ・ビュショPierre-Joseph Buc'hoz(1731―1807)が人間・家畜・農業に害をなす多くの昆虫、ダニおよびクモの防除法を『人間と家畜などの害虫の話』として執筆している。
 殺虫剤は、昆虫に毒性発現するための曝露(ばくろ)(侵入)経路により、皮膚から昆虫体内に浸透して殺虫活性を発現する接触剤、昆虫の摂食行動により口から体内に入り殺虫活性を発現する食毒剤、および殺虫剤の蒸気(ガス)が呼吸器官から体内に入り殺虫活性を発現する燻蒸剤(くんじょうざい)等に区別される。また、殺虫剤がどのような作用で殺虫活性を発現するか、つまり、殺虫剤とその標的との相互作用(作用機構)により、昆虫の神経系を作用点とする神経系作用性薬剤、エネルギー代謝阻害剤、および昆虫の生育を阻害する生育制御剤にも区別される。
 このように、殺虫剤はいろいろな方法で分類されるが、化学構造の共通構造に基づいて、おもに、有機リン殺虫剤、カーバメート殺虫剤、ピレスロイド殺虫剤、ネオニコチノイド殺虫剤、ジベンゾイルヒドラジン殺虫剤、およびベンゾイルフェニル尿素殺虫剤などに分けられる。[田村廣人]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の殺虫剤の言及

【有用植物】より

…また,筋肉の弛緩に用いられるクラーレ(d‐ツボクラリン)は,もともとは熱帯アメリカで矢毒として用いられていたものであり,トリカブトやアフリカのストリキノスのようなアルカロイド系の多くの矢毒が狩猟に用いられていた。 魚を捕らえるのに魚毒を流すことも世界各地で行われ,そのうちマレーシア地域で使用されるマメ科のデリス(ロテノン)は殺虫剤としても有名である。最近はDDTやBHCのような有機塩素系の合成殺虫剤の残留毒性が問題となり,ジョチュウギク(ピレトリン)など植物性の殺虫剤が再評価されつつある。…

※「殺虫剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

殺虫剤の関連キーワード衛生害虫駆虫虫除けペストコントロール一次性害虫臭化メチル食品衛生害虫放射線殺虫農林水産省の農薬を使わずに病害虫を駆除する方針天敵昆虫

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

殺虫剤の関連情報