日本大百科全書(ニッポニカ) 「リンデン」の意味・わかりやすい解説 リンデンりんでんlindane 純度99%以上の1,2,3,4,5,6-hexachlorocyclohexane(通称BHCという化合物)のγ(ガンマ)異性体をいう。異性体の発見者リンデンTeunis van der Linden(1884―1965)の名にちなんで命名された。白色結晶の殺虫活性成分である。1971年(昭和46)から日本では使用が禁止されている。[村田道雄][参照項目] | BHC 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンデン」の意味・わかりやすい解説 リンデンLinden 南アメリカ北部,ガイアナ北東部の都市。首都ジョージタウンの南約 100kmにあり,デメララ川にのぞむ。カナダ系のボーキサイト会社 (1971年国有化) によって建設された鉱山町マッケンジー Mackenzieと対岸のウィスマー Wismar,クリスチャンバーグ Christianburgが 1971年合併してできた都市で,首都に次ぐガイアナ第2の都市。周辺で採掘されたボーキサイトは市で加工され,デメララ川を遡航してきた外洋船で積出される。ジョージタウンとは水路のほか,道路でも連絡。人口3万 5000 (1985推計) 。 リンデンlindane ガメキサン gammexaneともいう。 BHCのうちのγ-BHCだけが殺虫剤として有効で,これを 99%以上含むものをリンデンという。殺虫剤として実用された BHCは白色から灰白色の粉末で,特異な臭いを有するが,リンデンは無色,無臭の結晶性粉末。γ-BHCは有機溶剤に比較的よく溶けるので,乳剤としてひろく利用されたが,残留毒性のため日本では 1971年からその製造,使用が禁止された。 リンデンLinden アメリカ合衆国,ニュージャージー州の北東,エリザベスの南約 5kmにある都市。 1900年頃までは農地であったが,その後工業化が始り,現在,石油精製,自動車組立て,繊維などの工場がある。人口3万 6701 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報