日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカヤマアリ」の意味・わかりやすい解説 アカヤマアリあかやまあり / 赤山蟻slave-making ant[学] Formica sanguinea 昆虫綱膜翅(まくし)目アリ科に属する昆虫。体長は働きアリで6~9ミリメートル。胸部と腹柄節は赤褐色、頭部と腹部は暗赤褐色。旧北区に広く分布し、日本では北海道、中部地方以北の本州にみられる。中部地方では標高約800メートル以上の山地から亜高山帯にわたり、草地や裸地に生息する。クロヤマアリ類に一時的社会寄生してコロニーを創設する。コロニーの成長後は、夏季にクロヤマアリ類の巣を襲い、羽化したものを働かせるために蛹(さなぎ)を奪ういわゆる奴隷狩りを行う。[山内克典][参照項目] | アリ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のアカヤマアリの言及 【エゾアカヤマアリ】より …長野など一部の地方では本種を多量に採取し,食用に加工して缶詰としている。 近縁種のアカヤマアリF.sanguineaはユーラシア大陸北部に広く分布し,日本では北海道,本州の中部地方に分布する。働きアリの体長は6~9mm。… ※「アカヤマアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by