アクティブD-ライティング(読み)あくていふてい⊆らいていんく,あくてぃぶでぃーらいてぃんぐ

カメラマン写真用語辞典 の解説

アクティブD-ライティング

 従来D-ライティング は、撮影した画像を後から編集する機能だった。平成19(2007)年11月発売のD3とD300では、その「D-ライティング」に加え、撮影前に予め「強め」「標準」「弱め」(「しない」もある)の効果レベルを選択しておき、コントラストの強い撮影シーンでも人間の見た目のコントラストに近い描写を得られる機能を新搭載した。このアクティブD-ライティングによって、ハイライトの白とびは抑えられ、暗部黒つぶれも軽減される。  この機能は、マルチパターン測光との組み合わせで使用する。まず、ハイライトの階調を生かす露出をカメラが決定して露光(D3ではシーン認識システムの「ハイライト解析」情報を適用して、より高精度に露出を決定する)。さらに、画像処理の過程で撮影した画像を解析し、黒くつぶれてしまう部分をデジタル処理で明るく再現する。デジタル処理は、「覆い焼き」のように必要な部分にだけ作用させられる。これが、トーンカーブコントロールによる処理だけでは失われがちな局所的なコントラストを保つポイントだ。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android