アッペンツェル州(読み)アッペンツェル(その他表記)Appenzell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッペンツェル州」の意味・わかりやすい解説

アッペンツェル〔州〕
アッペンツェル
Appenzell

スイス北東部の州。中部アルプス,グラルナーアルペンの北側に位置する山岳の多い小州で,州内の最高峰南部ゼンティス山 (2501m) 。州域はほぼ四周をザンクトガレン州に囲まれている。中世は「修道院長の庵」を意味するアッペンツェル村を中心に,ザンクトガレンの修道院長の支配下にあったが,14世紀末から独立の動きが始り,アッペンツェル戦争 (1403~10) を経て 1411年にはスイス同盟の「保護」下に入り,1513年には同盟の一員となった。その後,反宗教改革ののち宗教上の違いから 97年に,アッペンツェルインナーローデンとアッペンツェルアウサーローデンの2つの准州分離,現在にいたっている。2准州を合計すると面積 415km2。人口6万 5043 (1991推計) 。

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