日本の気象庁が天気予報のために世界各国から収集している気象資料を整理,編集,管理するため,1969年から採用しているシステム。正式名称は気象情報伝送処理システム。ADESSは Automatic Data Editing and Switching Systemの略。毎日,世界中の測候所から送られてくる地上気象観測,高層気象観測,気象衛星による観測,レーダ観測,船舶による気象観測などの観測資料を集め,処理する。文字形式 A/Nやバイナリー形式のほか,ファイル形式(FAX図)による情報交換,伝達が行なわれている。資料の品質は自動データ処理システム ADPにより管理されている。また,整理された気候資料は,スーパーコンピュータによる数値解析予報システム NAPSによって予想天気図となり,天気予報の資料として利用される。