アナンケ(その他表記)Ananke

デジタル大辞泉 「アナンケ」の意味・読み・例文・類語

アナンケ(Ananke)

木星の第12衛星。他の多くの衛星と逆行する公転軌道をもつ。1951年に発見。名の由来ギリシャ神話女神。非球形で平均直径は約30キロ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアナンケの言及

【運命】より

…すなわち,〈さだめられしモイラ(運命)なれば,神とても逃るるあたわず〉というのがたてまえではあったが,アポロンはクロイソスの運命を大幅に緩和したのであった(《歴史》)。このようにギリシア人の運命についての考えは,現代人から見ればあいまいだということになるだろうが,モイラの類似語で〈必然〉と訳されるギリシア語の〈クレオンchreōn〉や〈アナンケanankē〉の場合も事情は同じであって,〈ソクラテス以前の哲学者たち〉の用例を見ると,これらの語は絶対的必然性absolute necessityではなくて一定のきまり,規準を意味している。したがって,しいて必然という訳を与えるにしても,それはあいまいな意味での必然と見なすべきである。…

※「アナンケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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