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衛星 えいせい satellite

翻訳|satellite

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

衛星
えいせい
satellite

大きな天体のまわりを軌道運動している自然の天体や人工天体。自然の衛星は惑星のまわりを運動している。が衛星の代表例である。太陽系では,水星金星以外の惑星に衛星がある。総数は 160をこえており,その 3分の2は木星土星にある。

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知恵蔵の解説

衛星

惑星の周りを回る天体が衛星。2005年7月末までに確認されている太陽系惑星の衛星の数は、水星0、金星0、地球1、火星2、木星63、土星56、天王星27、海王星13、冥王星2。水星から火星までの衛星の個数は確定していると考えられるが、木星以遠の巨大惑星には、今後も小さな衛星が発見される可能性がある。月は地球の唯一の衛星。大気も水もなく、表面にはたくさんのクレーター(crater)と海と呼ばれるいくつかの暗い平地がある。クレーターは大量の隕石が月に落下してできたもので、その後、巨大なクレーターを溶岩が埋めて「海」ができた。公転と自転の周期が同じで、常に地球に同じ面を向けている。月は人類が到達した唯一の天体で、アポロ宇宙船(米)で持ち帰った石によって月の研究は著しく進んだ。月の成因については、地球が形成されて間もない頃、火星程度の大きさの天体が地球に衝突、飛散した両者の破片が集まってできたとする巨大衝突説が有力。

(土佐誠 東北大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

えい‐せい〔ヱイ‐〕【衛星】

惑星の周りを楕円軌道を描いて公転している天体。地球に対する月など。「人工衛星
あるものを中心として、その周辺にあって従属関係にあるもの。「衛星都市」

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百科事典マイペディアの解説

衛星【えいせい】

惑星のまわりを公転する天体。月は地球の衛星。月以外で最初に発見されたのは木星の4衛星で,発見者ガリレオにちなんでガリレオ衛星と呼ばれる。太陽系全体で約170個知られるが,水星と金星は衛星をもたない。

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世界大百科事典 第2版の解説

えいせい【衛星 satellite】

惑星のまわりを公転する比較的小さい天体。現在約50個が知られているが(表1-I,II,IIIにおもな衛星の一覧を示す),今後さらに増える可能性がある。地球の月も衛星であり,衛星のことを単に月moonということもある。月以外の衛星はすべて望遠鏡を使って発見された。最初に発見されたのは木星の4個の衛星で,発見者にちなんでガリレオ衛星と呼ばれている。1610年G.ガリレイはその規則正しい運動を観測して,そこに太陽系の縮図を見つけ,これが地動説をとる支えになったといわれる。

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大辞林 第三版の解説

えいせい【衛星】

惑星の周りを公転している天体。陪星ばいせい。太陽系内で最大の衛星は、木星の第三衛星(ガニメデ)。
「人工衛星」の略。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

衛星
えいせい
satellite

惑星などの周囲をその引力のもとに運動する天体をいう。現在のところ、太陽系では水星と金星には発見されていないが、その他の惑星はすべて衛星をもっている。一般に母惑星に比べ、直径は数十分の1から数千分の1、質量も数千分の1以下であるが、地球の衛星(月)は例外であって、直径は地球の約4分の1、質量は81分の1である。なお20世紀以降、地球を周回する人工衛星が多数つくられたが、ここでは天然の衛星について述べる。「人工衛星」については、その項目を参照されたい。[大脇直明]

衛星の観測史

月を除き、他の惑星にも衛星があることを初めて発見したのはガリレイで、1610年に木星の4個(イオ、ユーロパ、ガニメデ、カリスト)を観測した。今日ガリレオ衛星とよばれるものである。その後、17世紀後半にオランダのホイヘンスが土星の衛星(チタン)を発見し、さらにパリ天文台のカッシーニが同じく土星に四つの衛星(ヤペトゥス、レア、ディオネ、テチス)を発見した。19世紀にはアメリカのホールが火星に二つの衛星(デイモス、フォボス)を発見したが、この150年ほど前に刊行された『ガリバー旅行記』に、すでに火星の二つの衛星について詳細に述べられていたというのは有名な話である。以後、地上からの観測により相次いで各惑星に衛星が発見され、未発見の惑星は水星と金星のみとなった。さらに1970年代以降は、惑星探査機によって外惑星に新しい衛星の存在が確認された。おそらくこれらの惑星には微小な衛星がまだ存在し、これからも発見される可能性があろう。
 衛星は、その運動に関して古来天体力学の重要な研究対象であったが、1980年代以降の宇宙探査などにより、衛星の大きさ、形状、物理的・化学的性質や諸現象が明らかとなり、衛星自体の成因や進化のみならず、母惑星の、ひいては太陽系のさまざまな諸問題を明らかにする手掛りを与えつつある。[大脇直明]

衛星の運動の特徴

(1)一般に衛星の離心率(軌道離心率。円錐曲線の形を決める定数で、0だと円、0より大きく1より小さいと楕円(だえん)、1と等しいと放物線、1より大きいと双曲線となる)は小さい(海王星第2衛星ネレイドなどは例外)。
(2)母惑星の赤道面(天体を赤道で輪切りにしたときの平面)に対する衛星軌道面(衛星が惑星を周回するときに描く円の平面)の傾斜角は90度より小さい。すなわち、母惑星の自転方向と同じ方向に公転する(順行)ものが多い。ただし、木星・土星・海王星にはそれぞれ例外がある。
(3)公転周期(天体が他の天体を周回するのに要する時間。この場合は惑星の周りを衛星が周回するのに要する時間)は一般に母惑星の自転周期(いずれも対恒星)より長い(例外は火星の第1衛星および木星の第15、第16衛星)。[大脇直明]

各衛星の特徴

(1)火星の第1衛星フォボスは、前項(3)のように公転周期は火星自転周期より短い。
(2)木星では、4個のいわゆるガリレオ衛星は、対赤道面傾斜角も離心率も小さく、そのかわり、木星の他の衛星に比べ大形である。第3衛星ガニメデは太陽系中最大である。また、第1衛星イオ、第2衛星ユーロパ、第3衛星ガニメデの公転周期の比は1:2:4という有理数比で、それぞれの平均運動をn1、n2、n3とするとき、n1-3n2+2n3=0という関係があり、3衛星の運行に特別な状況となって現れる。外側の第8衛星パシファエ、第9衛星シノペ、第11衛星カルメ、第12衛星アナンケなどは軌道傾斜が90度より大きい(木星自転の方向に対し逆行する)。ガリレオ衛星では大気、氷、水、岩石圏の存在が明らかになってきた。
(3)土星では、母惑星から中ごろの距離にあるものが大形で、第6衛星チタンは太陽系第2の大きさである。第9衛星フェーベは逆行で離心率も大きい。木星、土星とも外側のものに逆行があるのは興味深い事実である。なお、土星の衛星系にはティティウス‐ボーデの法則に似た近似関係があり、第2衛星エンケラドゥスの軌道長半径を4とすると、各衛星の長半径は4+2nで表される(nは衛星番号、第1衛星ミマスはn=-∞とし、第11衛星エピメテウスと環は除く)。ミマスと第3衛星テチスとの公転周期は約1:2、エンケラドゥスと第4衛星ディオネも1:2、チタンと第7衛星ヒペリオンは3:4で、天体力学上、重要な問題を提供する。チタンには大気、氷、水、岩石圏がみいだされている。また第8衛星イアペトスは振幅が1等に及ぶ変光(明るさが変化すること)をし、諸衛星の変光中最大である。たぶん不均一な表面の自転によるものであろう。土星には、このほか多くの微小衛星が存在するようである。
(4)天王星の衛星軌道面は、すべて天王星赤道面に対しほぼ平行であるが、天王星の赤道面は、天王星公転軌道面(天王星が太陽の周りを公転するときに描く円の平面)に対して97度9分傾いているので、衛星軌道面は天王星公転軌道面に対してほぼ直角である。衛星の大きさは外側のものが大きい。
(5)海王星では、内側の第1衛星トリトンが逆行で、大きさも大きいが、外側の第2衛星ネレイドは順行で、大きさはトリトンの8分の1にすぎない。そのかわり離心率は0.75と異常に大きく(太陽系内で彗星(すいせい)と一部の小惑星を除いて最大)、著しく細長い軌道をもつ。ちなみに月の離心率は0.0549である。このように衛星の運動および衛星自体にはいろいろ興味ある事実があり、これらは、衛星はもちろん、惑星や太陽系についての諸問題を解明する重要な手掛りとなる。
 なお、土星に環のあることは、すでに17世紀、ホイヘンスにより発見されているが、1970年代以降、木星、天王星、海王星にも環のあることがわかった。これらの、小惑星帯より外側のいわゆる木星型惑星に関し、環の存在やその特性は衛星の特性とともに重要な課題を提供するものである。[大脇直明]
『ロン・ミラー、ウィリアム・K・ハートマン著、小尾信彌監修『太陽系35の惑星と衛星』(1982・旺文社) ▽アイザック・アシモフ著、小原隆博訳『わたしたちの太陽系』(1989・福武書店) ▽小森長生著『現代の惑星学』(1992・東海大学出版会) ▽和田昭夫著『太陽系――恒星とギャラクシー』(1995・近代文芸社) ▽アレクセイ・アレクサンドロヴィチ・マラークシェフ著、押手敬・小森長生・青木斌訳『太陽系の起源と進化――地球誕生の謎をさぐる』(1997・東海大学出版会) ▽松井孝典・永原裕子・藤原顕他著『岩波講座 地球惑星科学12 比較惑星学』(1997・岩波書店) ▽斉藤国治著『星の古記録』(岩波新書) ▽中冨信夫著『太陽系グランドツアー――ボイジャー1・2号の旅』(新潮文庫) ▽小森長生著『太陽系を翔ける』(新日本出版社・新日本新書)』

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