アニリン樹脂(読み)アニリンじゅし(その他表記)aniline resin

改訂新版 世界大百科事典 「アニリン樹脂」の意味・わかりやすい解説

アニリン樹脂 (アニリンじゅし)
aniline resin

アニリンC6H5NH2とホルムアルデヒドHCHOを塩酸の存在下で縮合させてつくられる樹脂。この反応を続けていくと三次元の網目構造が形成されて硬化し,熱硬化性樹脂となる。電気特性にすぐれ,かつては電気絶縁体製品として使用されたが,現在では,エポキシ樹脂フェノール樹脂にとって代わられている。最近では低分子量の樹脂をつくり,エポキシ樹脂の硬化剤,フェノール樹脂の改質剤などに用いられているにすぎない。


執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 正信 森川

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む