改訂新版 世界大百科事典 「アニリン樹脂」の意味・わかりやすい解説 アニリン樹脂 (アニリンじゅし)aniline resin アニリンC6H5NH2とホルムアルデヒドHCHOを塩酸の存在下で縮合させてつくられる樹脂。この反応を続けていくと三次元の網目構造が形成されて硬化し,熱硬化性樹脂となる。電気特性にすぐれ,かつては電気絶縁体製品として使用されたが,現在では,エポキシ樹脂やフェノール樹脂にとって代わられている。最近では低分子量の樹脂をつくり,エポキシ樹脂の硬化剤,フェノール樹脂の改質剤などに用いられているにすぎない。執筆者:森川 正信 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by