硬化剤(読み)こうかざい

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化学辞典 第2版 「硬化剤」の解説

硬化剤
コウカザイ
hardener, curing agent

熱硬化性樹脂に添加して橋かけを起こさせて硬化させる薬剤.常温で硬化させるための常温硬化剤と,加熱によって硬化させる加熱硬化剤とがある.フェノール樹脂に用いられるヘキサメチレンテトラミンエポキシ樹脂に用いられるアミン類,ポリアミドなどがその代表的なものである.同じ樹脂でも,用いる硬化剤の種類,量によって製品の物性が異なる.硬化を促進したり加熱硬化反応を常温硬化反応にする薬剤を硬化促進剤という.不飽和ポリエステルの硬化に有機過酸化物とともに用いられる第三級アミンなどがその代表的な例である.硬化剤には,そのほかに未加硫ゴムに配合して流れを防止するための配合剤や,分子の橋かけを行わせるための架橋剤,セメントセッコウに添加して硬化を促進する硬化促進剤などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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