アミノベンゼンスルホン酸(読み)アミノベンゼンスルホンサン

化学辞典 第2版 の解説

アミノベンゼンスルホン酸
アミノベンゼンスルホンサン
aminobenzenesulfonic acid

C6H7NO3S(173.19).アニリンスルホン酸ともいう.3種類の異性体がある.o-アミノベンゼンスルホン酸:オルタニル酸ともいう.o-ニトロベンゼンスルホニルクロリドを還元すると得られる.板状晶(1/2水和物).分解点約326 ℃.冷水に難溶.解離定数K 3.3×10-3(25 ℃).【m-アミノベンゼンスルホン酸:メタニル酸ともいう.ニトロベンゼンをスルホン化後,還元すると得られる.無色の針状晶.融解せずに分解する.水に可溶,エタノールに難溶.解離定数K 2.0×10-4(25 ℃).水酸化カリウムと溶融するとレソルシノールになる.アゾ染料の中間体である.【p-アミノベンゼンスルホン酸:スルファニル酸ともいう.アニリンの硫酸塩を約200 ℃ に加熱すると得られる.板状晶(二水和物).100 ℃ 付近で無水和物となる.水,エタノールに微溶.解離定数K 5.93×10-4(25 ℃).医薬品(スルホンアミド剤)として使用される.染料用の中間体である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む