ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラゴ人」の意味・わかりやすい解説 アラゴ人アラゴじんArago man フランスのピレネー地方のトータベルにあるアラゴ洞窟で発見された化石人類。アシュール期およびタヤック期の石器を伴い,年代は約 45万年前のミンデル氷期と推定されている。人骨は複数個体の顔面骨格,頭頂骨,下顎骨,寛骨などからなる。分類上の位置づけに関しては,原人 (ホモ・エレクトゥス) と考える立場と,古型のホモ・サピエンスと考える立場とがある。顔面のよく保存された化石人類としては,ヨーロッパ最古の重要な標本である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by