アラゴ人(読み)アラゴじん(その他表記)Arago man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラゴ人」の意味・わかりやすい解説

アラゴ人
アラゴじん
Arago man

フランスのピレネー地方のトータベルにあるアラゴ洞窟で発見された化石人類。アシュール期およびタヤック期の石器を伴い,年代は約 45万年前のミンデル氷期と推定されている。人骨は複数個体の顔面骨格,頭頂骨,下顎骨寛骨などからなる。分類上の位置づけに関しては,原人 (ホモ・エレクトゥス) と考える立場と,古型のホモ・サピエンスと考える立場とがある。顔面のよく保存された化石人類としては,ヨーロッパ最古の重要な標本である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android