日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラムート山」の意味・わかりやすい解説 アラムート山あらむーとさんKūh-e Alamūt イラン北部、テヘラン北西のアルボルズ山脈中の山。アルムートAl MoutまたはAlu-Amutともよばれ、後者は方言で「ワシの巣」の意。峻険(しゅんけん)な岩塊で、近隣には生物の姿もまばらである。1090年ハサン・サッバーフを長としたイスマーイール派がこの山頂を占領し、以後1256年にチンギス・ハンの孫フラグに陥落されるまで、西アジア各地に暗殺者を送り、君主たちに恐れられた。砦(とりで)跡が山頂に現存している。[香川優子][参照項目] | ハサン・サッバーフ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例