日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリー・ダシュティー」の意味・わかりやすい解説 アリー・ダシュティーありーだしゅてぃー‘Alī Dashtī(1896―1982) イランの作家、評論家。イラクのカルバラーに生まれる。1918年祖国に移って政府批判の筆を振るい、3か月投獄された。1921年に獄中回想録『獄中の日々』を発表して文壇に現れた。その後、短編集『ヘンドゥー』『魔法』、文学・社会評論集『蔭(かげ)』を出版したが、1950年以降ペルシア古典詩人について『ハーフィズの肖像』『サアディーの領域』『ハイヤームとの一瞬』などを執筆し一流文学者、評論家としての地位を確立した。[黒柳恒男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例