アルゴマン変動(読み)アルゴマンへんどう(その他表記)Algoman diastrophism

改訂新版 世界大百科事典 「アルゴマン変動」の意味・わかりやすい解説

アルゴマン変動 (アルゴマンへんどう)
Algoman diastrophism

カナダ楯状地で始生代の末期を示す地殻変動。ケノーラン造山運動Kenoran orogenic movementとも呼んでいる。アルゴマン花コウ岩の貫入とそれに伴う変成作用の時期は22億~26億年前で,平均25億年前である。変動のおこった地域はハドソン湾の南から東にかけてカナダ楯状地の南部を占め,アメリカのワイオミング,モンタナ両州に及ぶ。この地域には,変成した火山岩層を主とする地帯と変成した堆積岩を主とする地帯が交互に分布する。前者の巨大な火山岩帯(主に玄武岩質火山岩より成る)はグリーンストン帯green-stone beltと呼ばれ,始生代を特徴づける火山活動地帯とされる。なお,アルゴマンはカナダのオンタリオ州アルゴマAl-goma地方にちなむ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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