アルス・アンティカ(その他表記)ars antiqua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルス・アンティカ」の意味・わかりやすい解説

アルス・アンティカ
ars antiqua

「古い芸術」の意。 14世紀の理論家たちが,13世紀末の音楽を自分たちの時代の音楽 (→アルス・ノバ ) に対比させて呼んだのが始りで,今日では,広くノートル・ダム楽派を含む 13世紀の音楽全般を意味する。楽種ではオルガヌムモテト,クラウスラ,コンドゥクトゥスなどの多声楽が作曲され,理論では定量記譜法が発達した。代表的な音楽家は,ペロティヌスケルンフランコ,ペトルス・デ・クルーチェ,アダン・ド・ラ・アール。

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関連語 アルス ノバ

世界大百科事典(旧版)内のアルス・アンティカの言及

【アルス・ノバ】より

…同時代のイタリア音楽をも含めることがあるが,様式的にはかなりの差があるので,イタリアのアルス・ノバは〈トレチェント〉と呼ばれることが多い。元来〈アルス・ノバ〉は作曲家兼理論家フィリップ・ド・ビトリーの音楽理論書(1320ころ)の題名で,高度な記譜法を完成することによって,13世紀フランスの音楽様式であるアルス・アンティカ(〈古い芸術〉)に対する〈新芸術〉のきわめて複雑なポリフォニー技法を説明したものである。そのような技法による作品は,特に複雑なリズムと理論的構造を特徴とし,一定のリズム型を反復することによって構成するイソリズムisorhythmの手法を編み出した。…

※「アルス・アンティカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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