アルバ・ロンガ(読み)あるばろんが(その他表記)Alba Longa

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルバ・ロンガ」の意味・わかりやすい解説

アルバ・ロンガ
あるばろんが
Alba Longa

古代イタリア都市遺跡。現在のカステル・ガンドルフォの地にあった。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルバ・ロンガ」の意味・わかりやすい解説

アルバ・ロンガ
Alba Longa

イタリア,ローマ南東 19kmに位置し,現在のカステルガンドルフォ付近にあった古代ラチウム最古の都市。現アルバノ。前 12世紀にアエネアスの子アスカニウスによって建設されたとされる。ある時期ラテン同盟盟主であったが,前 600年頃ローマに滅ぼされた。

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世界大百科事典(旧版)内のアルバ・ロンガの言及

【ローマ】より

…ラテン人はラティウムの各地の丘陵の上などに定住し,相互に同族感情をもち,おそらくは同盟を結んでいた。これらの集落の一つがローマで,伝承ではアルバ・ロンガのラテン人によって建設されたという。ローマの占拠した土地が海にもイタリア中部にも近い地理的条件をもち,塩の道をも制していたことなどのため,ローマはしだいに近隣の集落より強力となり,前6世紀の初めまでに近隣7丘(ローマ七丘)の集落が合体して都市(ウルプス,ポリス)を形成した。…

【ローマ神話】より

…多くのそうした歴史伝説の内から特に重要な二つを大筋でたどることにしよう。
[トロイア伝説とアルバ・ロンガの建国]
 ウェヌス神と英雄アンキセスとの子アエネアスは,トロイア戦争でトロイア方の勇士として奮戦したが,落城に際して彼だけは老父を背負い,子のユルスJulus(別名アスカニウスAscanius)の手を引いて脱出に成功した。彼はわずかな手兵とともにトラキア,デロスを経てイタリアに向け航海し,シチリアにまでやって来る。…

※「アルバ・ロンガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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