最新 地学事典 「アループ石」の解説
アループせき
アループ石
arupite
化学組成Ni3(PO4)2・8H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群I2/m,格子定数a0.9889nm, b1.3225, c0.4645, β102.41°,単位格子中2分子含む。微細板柱状結晶~土状集合体。土状光沢。劈開完全。硬度1.5〜2。比重2.85。天青色,条痕白色。二軸性正,屈折率α1.632, β1.650, γ1.680。藍鉄鉱のNi置換体で,1975年ブラジルで発見された風化したNiに富む鉄隕石中に産し,1990年デンマークの腐食研究所のディレクター,Hans Arupにちなんで命名。日本では三重県鳥羽市菅島の蛇紋岩中から二次的な生成物として産出。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

