アンスガール(読み)あんすがーる

改訂新版 世界大百科事典 「アンスガール」の意味・わかりやすい解説

アンスガール
Ansgar
Anscharius
生没年:801-865

ハンブルク・ブレーメン大司教,聖人カール大帝の北欧進出の拠点となったハンブルクに,ルートウィヒ1世の時代にフランスのコルビーで教育をうけたベネディクト会修道士アンスガールが送られた。アンスガールはスウェーデンやデンマークで布教に従事し,各地の商業の拠点に教会を建設し,831年にハンブルク初代大司教となった。聖堂参事会学校を設立し,禁欲的な生活を送り〈北方使徒〉と呼ばれたが,デンマーク人の襲撃により,847-848年にはブレーメン司教区に退いた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンスガール」の意味・わかりやすい解説

アンスガール
あんすがーる

アンスガー

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアンスガールの言及

【スカンジナビア】より

…豪族的〈民主制〉に対して中央的〈専制〉を表現する宗教は,他のすべてのヨーロッパ諸国と同じく,ここでも教区制を伴うキリスト教であった。 北欧のキリスト教化は9世紀初め以来,アンスガール(ベネディクト派の修道士。ヘゼビューに北欧最初の教会を建て,のちハンブルク大司教となる)をはじめとする北方伝道と,西方で受洗したバイキングの帰郷によってはじまったが,最初の成功はようやく10世紀中ごろ,ドイツの軍事的圧迫下にデンマークでみられた。…

※「アンスガール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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