アンブレイン

デジタル大辞泉 「アンブレイン」の意味・読み・例文・類語

アンブレイン(ambrein)

竜涎香りゅうぜんこうの主要な香気成分トリテルペン化合物に属す。化学式C30H52O

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「アンブレイン」の解説

アンブレイン
アンブレイン
ambrein

C30H52O(428.72).三環性のトリテルペンアルコール.マッコウクジラから得られる竜涎(えん)香(アムバーグリス)の成分.融点84 ℃.+21°(エタノール).エタノール,ベンゼン,クロロホルムに可溶.[CAS 473-03-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンブレインの言及

【竜涎香】より

…未精製の竜涎香は必ずしもよい香りではないが,乾燥し乳糖を加えてアルコールに浸漬した浸出液は温和な乳香に似たバルサム臭があり,古来香料原料として重用されている。 竜涎香の主要な成分は,トリテルペンであるアンブレインambreinで,それ自身は無臭の非揮発性の白色固体で,保留性に強く,むしろ保留剤として重用されるが,これが酸化されて生じる各種生成物が竜涎香の芳香の原因となる。このため,竜涎香は調香上レシデュー・ノートresidue note(調合香料の基礎となるもの)としても重要な役割をはたす。…

※「アンブレイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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