ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンリ2世手」の意味・わかりやすい解説 アンリ2世手アンリにせいでHenri II ware サンポルシェール手ともいう。 16世紀の前半に,フランスのサンポルシェールやオワロン地方で作られていた,精緻をきわめた象眼小紋の陶器。特にアンリ2世がこれを好み,その在世中にあたる 1520~50年頃まで続き,没後急速に姿を消していったことからこの名で呼ばれる。白色の素地に細かい連続文様を金型で刻印して,黒褐色やオークル色の粘土を象眼し,透明釉をかけて焼成したもの。現存数はきわめて少い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by