素地(読み)そじ

精選版 日本国語大辞典「素地」の解説

そ‐じ ‥ヂ【素地】

〙 (「そち」とも)
① 何も手を加えてない、初めのままの状態。きじしたじ
※一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉五「それが彼の地であるかも知れないものを其処に見た気がして、意外に思った」 〔論語集注‐八佾〕
② 物事の基礎。土台
※投機市場論(1926)〈北崎進〉一「商工業の非常なる膨張に依って恐慌の素地は作られて居たのである」

そ‐ち【素地】

〘名〙 ⇒そじ(素地)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「素地」の解説

素地
きじ
ground material

造形作品,特に工芸品の加飾する前の素材をいう。作品を作る前の用材をいう場合もある。漆器では板物,挽物 (ひきもの) ,曲物 (まげもの) などの木材を多く用い,ほかに金属,陶器合成樹脂,紙,皮なども素地として使われる。陶磁器ではまだ釉 (うわぐすり) をかけていない状態のものをいう。

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食器・調理器具がわかる辞典「素地」の解説

きじ【素地/生地】

陶磁器の製作において、それぞれの工程を施す前の状態のもの。粘土などを成形し焼成する前の状態や、素焼きの後釉薬を施す前の状態などをいう。また、器の製作において、木材などを成形した漆を塗る前の状態ものもいう。

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デジタル大辞泉「素地」の解説

そ‐じ〔‐ヂ〕【素地】

手を加えない、もともとの性質。きじ。したじ。
何かをするときの基礎。土台。「素地があるのでのみこみが早い」
[類語]下地基本大本おおもと基礎根本こんぽん根幹中心基軸基調基底根底もとい土台初歩いろはABC基盤基幹基部大根

そ‐ち【素地】

そじ(素地)

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普及版 字通「素地」の解説

【素地】そじ

きじ。

字通「素」の項目を見る

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世界大百科事典内の素地の言及

【土器】より

…粘土を水とともにこねて均質に仕上げた材料(素地(きじ),坏土(はいど))を,その可塑性を利用して造形し,よく乾燥させてから焼き上げた器。微小な孔やすき間がたくさんあいた多孔質であるため吸水性があり,中に水をいれるとにじみ出る。…

※「素地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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