いさら井(読み)イサライ

デジタル大辞泉 「いさら井」の意味・読み・例文・類語

いさら‐い〔‐ゐ〕【いさら井】

水の少ない井。ちょっとした湧き水や、水の流れ。
亡き人の影だに見えずつれなくて心をやれる―の水」〈藤裏葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いさら井」の意味・読み・例文・類語

いさら‐い‥ゐ【いさら井】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いさら」は接頭語 ) 水の少ししかない井。井は水をくみとる所であるから、小さな水たまり、小さな水の流れをもさしていう。
    1. [初出の実例]「亡き人の影だに見えずつれなくて心をやれるいさらゐの水」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤裏葉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android