いさら水(読み)いさらみず

精選版 日本国語大辞典 「いさら水」の意味・読み・例文・類語

いさら‐みず ‥みづ【いさら水】

〘名〙 (「いさら」は接頭語) いささかの水。すこしばかりの出水。すこしあふれてたまったような水についていう。
書紀(720)皇極四年六月(岩崎本訓)「是の日に、雨下(ふ)りて潦水(イサラミヅ)(おほば)に溢(いは)めり」
[補注]「万葉集」などでは、「潦水」などの文字は、ふつう「にはたづみ」と訓んでいる。

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