いざうれ(読み)イザウレ

デジタル大辞泉 「いざうれ」の意味・読み・例文・類語

いざ‐うれ

[感]《「うれ」は「おれ(己)」の音変化。近世は「いさうれ」とも》人に誘いかけるときに用いる語。さあ。いざ。いぞうれ。
「―、さらばおれら死途しでの山の供せよ」〈平家一一

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関連語 実例 語誌

精選版 日本国語大辞典 「いざうれ」の意味・読み・例文・類語

いざ うれ

  1. 人を誘う時の声。いざ。さあ。
    1. [初出の実例]「いざうれ、さらばおれら死途(しで)の山の供せよ」(出典平家物語(13C前)一一)
    2. 「いさふれ早(はや)お暇(いとま)、と勇いさんで手束弓(たつかゆみ)」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)四)

いざうれの語誌

「うれ」は対称代名詞「おれ」の変化したもの。近世では「いさうれ」のように、澄んで発音されていたといわれ、また「いそふれ」の形でも用いられる。

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