イシダタミ(その他表記)Monodonta labio; lipped winkle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イシダタミ」の意味・わかりやすい解説

イシダタミ
Monodonta labio; lipped winkle

軟体動物門腹足綱ニシキウズガイ科。殻高 2.5cm,殻径 2.2cm。殻は卵円形で堅固,殻表は黒緑色地に黄,桃褐色の斑紋があり,また石畳のような彫刻がある。殻口は丸く,内面白色で筋があり,軸唇は広く,下端に強い歯状突起がある。ふたは黄白色,薄い革質で多く巻き,中央に核がある。北海道南部から熱帯太平洋,インド洋に広く分布し,潮間帯の岩礫底にすむ。通常は潮間帯中部から下部の転石の下などにいるが,夏期の繁殖期には高潮線付近に移動して集る。ゼラチン質に包まれた卵を水中に産み出す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android