イシムカデ類(読み)イシムカデるい(その他表記)Lithobiomorpha; lithobiomorph centipede

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イシムカデ類」の意味・わかりやすい解説

イシムカデ類
イシムカデるい
Lithobiomorpha; lithobiomorph centipede

ムカデ綱改形亜綱イシムカデ目に属する種類総称。一般に体長1~2cm。山地の落ち葉の下などに生活し,すばやい行動で小型昆虫類,クモ,ダニなどを捕食する。歩脚は 15対で,自切しやすい。春から夏にかけて断続的に 300個内外の卵を産む。卵は1個ずつ泥に包まれて地表土中に放置される。孵化した幼虫は7対の歩脚をもっており,脱皮するごとに胴節と歩脚の数がふえて 15対になる。さらに脱皮を重ねて成長し,3年目の春から産卵群に加わる。世界で約 1200種が知られている。 (→改形類 , ムカデ類 )

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