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脱皮 だっぴ ecdysis; molt

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脱皮
だっぴ
ecdysis; molt

昆虫や甲殻類などの節足動物線形動物のように体表に堅いキチン質の殻をもつ動物が,成長の過程で古い殻を脱ぎ捨てること。節足動物では脱皮に伴って変態し,昆虫類では通常幼虫期に5~7回,蛹で1回の脱皮を行い成虫になる。

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デジタル大辞泉の解説

だっ‐ぴ【脱皮】

[名](スル)
昆虫類や爬虫(はちゅう)類などが、成長のため古くなった外皮を脱ぎ捨てること。
古い考え方や習慣から抜け出して新しい方向に進むこと。「旧弊からの脱皮を図る」

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百科事典マイペディアの解説

脱皮【だっぴ】

節足動物,爬虫(はちゅう)類など体表に硬いクチクラ層をもつ動物が,成長につれて古いクチクラ層をぬぎすてる現象。昆虫では一生の間の脱皮回数が決まっており,脱皮に伴って変態が起こる(カイコでは幼虫期に4回,5回目で蛹(さなぎ)となり,さらに1回脱皮して成虫となると,もはや脱皮はしなくなる)。
→関連項目外骨格

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世界大百科事典 第2版の解説

だっぴ【脱皮 ecdysis】

節足動物など硬いクチクラで体表をおおわれた動物は,成長の過程で何回か古いクチクラを脱ぎ捨てなければならない。この過程を脱皮という。広くはヘビやイモリの脱皮,鳥類の換羽,哺乳類の換毛も脱皮に入れる。また,無殻の軟体動物で,体表がクチクラで覆われているウミウシイソアワモチも脱皮をするし,線虫類では一生の間に4回脱皮をくり返す。 節足動物の甲殻類は,成体になっても脱皮をつづける。昆虫では無翅(むし)類は成体になっても脱皮しつづけるが,有翅類では,一生の間の脱皮回数はほぼ一定であり,4回(双翅目)~20回以上(カゲロウ)の幅がある。

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大辞林 第三版の解説

だっぴ【脱皮】

( 名 ) スル
甲殻類・昆虫類などの、堅いクチクラ層を体表にもった動物が成長につれて今までの表皮を脱ぎ捨てること。また、爬虫類などが皮膚を更新すること。 「ヘビが-する」
進歩・発展するために、旧習や古い考え方を捨てること。 「精神的-をはかる」

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脱皮
だっぴ

節足動物あるいは線虫のような硬いクチクラをもつ動物が、成長のため古いクチクラを全身同時に脱ぎ捨てることをいう。脊椎(せきつい)動物のヘビやカエルなどの皮膚の更新、鳥の換羽も脱皮とみなされている。昆虫の多くは成虫になるとそれ以上脱皮をしないが、シミのような無翅(むし)昆虫、甲殻類では成虫になっても脱皮を続ける。昆虫の脱皮では、まず分裂により細胞を増した表皮細胞層とその上にあった古いクチクラが分離する。表皮細胞層の上には新しい上クチクラ層がつくられる。古いクチクラのうち下側の原クチクラは消化吸収され、かわりに新しい上クチクラと表皮層の間に新たな原クチクラ層ができる。やがて古い上クチクラが脱ぎ捨てられ脱皮が完了するとともに、新しい表皮は伸展し虫体は大きくなる。このあと、新しいクチクラはふたたび硬くなり、虫の外側を保護するようになる。昆虫の脱皮には前胸腺(せん)ホルモンが、甲殻類ではY器官のホルモンが、脊椎動物の脱皮には甲状腺ホルモンが関係する。[竹内重夫]

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世界大百科事典内の脱皮の言及

【エクジソン】より

…エクダイソンともいう。節足動物の脱皮を誘導するホルモンとして単離された,分子量464の水溶性ステロール。昆虫では,その作用時に幼若ホルモンが共存すると幼虫へ,微量の幼若ホルモン存在下ではさなぎへ,単独では成虫へと分化・脱皮させる。…

【カニ(蟹)】より

…ゾエア幼生は走光性を示しながら,顎脚の遊泳毛と腹部の屈伸運動によって活発に遊泳する。種ごとにほぼ一定の2~5回の脱皮の後にカニ型のメガロパ幼生となり,続く脱皮によって稚ガニに変態して底生生活に移る。直接発生のサワガニ類は卵が大きく,そのかわり50個内外であるが,海産の大型カニ類では100万個にのぼる。…

【クチクラ】より

…体環節や脚などでは,クチクラは板状の硬皮板となっているが,硬皮板間は膜状であるために折り曲げることができる。クチクラは無制限に膨張できないので,成長に伴って一定時期ごとに旧皮を脱いで,新しいより表面積の大きいクチクラを形成する(脱皮)。なお,昆虫の気管や前・後腸は表皮の陥入によってできているので同じ構造をもつし,頭部では内骨格を形成している。…

【昆虫】より

…ただし外骨格は成長を阻止するという欠点がある。そのため周期的に脱皮せねばならないのが節足動物の宿命であり,脱皮の失敗および脱皮前後の無防備状態は,彼らの死因のかなりの比率を占める。 昆虫はこの外骨格を異節化によってさらに進化させた。…

【変態】より

…幼生の尾部は幼生が岩などの基盤に付着後,速いものでは数分以内に吸収され,続いて脊索,神経,筋肉などほとんどの幼生器官は退化してしまう。変態はしばしば脱皮を伴い,とくに節足動物では顕著で,甲殻類では脱皮ごとに体制が変化することもある。短尾目十脚類(カニ)では,ノープリウス→プロトゾエア(孵化)→ゾエア→メタゾエア→メガロパと異なる5段階の幼生をへて幼ガニとなるが,各段階のうちでも数回の脱皮を繰り返す。…

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