イソウミグモ(読み)いそうみぐも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イソウミグモ」の意味・わかりやすい解説

イソウミグモ
いそうみぐも / 磯海蜘蛛

節足動物門ウミグモ綱イソウミグモ科Ammotheidaeに属する海産動物の総称。世界中で24属、約300種が知られており、成体で体長10ミリメートル以内の小形種が多い。鋏肢(きょうし)は成体になると亜鋏状または突起に変わる。触肢は4~10節、担卵肢は9~10節で雌雄にある。幼生はプロトニンフォンとよばれ、腔腸(こうちょう)動物などの体内に入って寄生生活をする。潮間帯の海藻の中や、礫(れき)の下などで発見されるものが多い。代表種のシマウミグモAmmothea hilgendorfiは日本各地、および北太平洋の沿岸一帯に広く分布しており、胴と歩行肢に赤褐色の色素斑(はん)がある。

[中村光一郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む