普及版 字通 の解説
12画
[字訓] ただす
[説文解字]
[字形] 会意
矛+冏(けい)。〔説文〕三上に字を(とつ)部に属し、「錐を以てつるなり。矛に從ひ、に從ふ。一に曰く、滿ちて出づるるなり」というが、矛はつためのものではない。またも「言の訥(とつ)なり」とあり、形義ともに誤る。冏は台座。矛を台座に立てて武夷を示し、巡撫査察することを「正(いつせい)」という。(商)も辛(はり)を冏上に立てて刑罰権を示し、同構の字である。
[訓義]
1. 正、ただす。
2. おそれおどろく。
3. 譎に通じて、いつわる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 つ、滿つ、疾し、飛ぶ 〔名義抄〕 ムラカレトブ
[声系]
〔説文〕に声の字として・・譎・橘・鷸など十三字がある。動詞に用いる字には、ただす、おそれる、偽る意がある。
[熟語]
▶・皇▶・宇▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報