…58年あたりから作った新感覚のサンバ歌曲が,のちにボサノバと名づけられる潮流の始まりだった。62年に作曲した《イパネマの娘》が世界的にヒットしジョビンの名とボサノバを有名にした。【中村 とうよう】。…
…1958年ころにブラジルで生まれたサンバの新しい形態。作曲家でピアニストのアントニオ・カルロス・ジョビンAntônio Carlos Jobim(1927‐94),歌手でギタリストのジョアン・ジルベルトJoão Gilberto(1931‐ )らが生みの親で,それまでの野性と熱狂を特徴とするサンバとは対照的に,ウェスト・コースト・ジャズの影響をうけた知的で落ち着いた感覚と新しいハーモニーをもっていた。…
…(1)イパネマ海岸Praia de Ipanema 市南東部の大西洋に面する全長2.2kmの海岸。周辺に高級アパートが多く,A.C.ジョビン作曲の《イパネマの娘》でも知られる観光地で,植物園に近く,コルコバードの丘を遠望できる。(2)コパカバーナCopacabana 市南東部,大西洋に面する全長4.5kmの海岸とその周辺地区で,高級アパート,ホテル,歓楽施設が集中し,観光・保養地として知られる。…
※「イパネマの娘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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