日本大百科全書(ニッポニカ) 「イブン・ジャミー」の意味・わかりやすい解説 イブン・ジャミーいぶんじゃみーIbn Jamī' 生没年不詳。12世紀後半に活躍した医師。エジプト出身。アイユーブ朝第1代君主サラディンに仕えた。種々の医学書を書いたが、主著は医学概論書の『霊肉改造の指針書』で、息子のアブー・ターヒル・イスマーイールAbū āhir Ismā‘īlによって完成され、広く利用されたといわれる。このほかイブン・シーナーの『医学典範』の注釈、レモンとダイオウに関する論文などもある。[平田 寛][参照項目] | 医学典範 | イブン・シーナー | サラディン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例