息子(読み)むすこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

息子
むすこ

小山内薫の戯曲。 1922年発表。 23年初演。 H.チャピンの『父をたずねるオーガスタス』を翻案した一幕物で,作者の作品中最も上演回数の多い戯曲の一つ。

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デジタル大辞泉の解説

むす‐こ【息子/息】

《「生(む)す子」の意》
親にとって自分の子である男性。せがれ。「跡取り―」「どら―」⇔
陰茎の俗称。
[補説]作品名別項。→息子
[下接語]掛かり息子生(き)息子総領息子・道楽息子・どら息子のら息子一人息子継(まま)息子・貰(もら)い息子

むすこ【息子】[戯曲]

小山内薫の戯曲。大正11年(1922)、「三田文学」に発表。翌年、帝国劇場にて初演。アイルランドの劇作家、ハロルド=チャピンの戯曲「父を探すオーガスタス(Augustus in Search of a Father)」の翻案。

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デジタル大辞泉プラスの解説

息子

1991年公開の日本映画。監督・脚本:山田洋次、原作:椎名誠、脚本:朝間義隆、撮影:高羽哲夫。出演:三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見、原田美枝子、田中隆三、浅田美代子、山口良一、浅利香津代ほか。第65回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。第15回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(三國連太郎)、最優秀助演男優賞(永瀬正敏)、最優秀助演女優賞(和久井映見)受賞。第46回毎日映画コンクール日本映画大賞、日本映画ファン賞、監督賞、撮影賞ほか受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

むすこ【息子】

戯曲。1幕。小山内薫作。1922年7月《三田文学》に発表。翌23年3月東京帝国劇場初演。金次郎を6世尾上菊五郎,捕吏を13世守田勘弥,火の番の老爺を4世尾上松助。アイルランドの作家ハロルド・チャピンの《父を探すオーガスタス》を翻案,江戸の世界に移した。雪の夜,江戸の境の火の番小屋。9年の放浪生活から江戸へ戻ったお尋ね者の金次郎は,身を寄せるところもなく小屋の戸をたたく。火の番の老爺も同じ年ごろの息子を持つ身とて,身の上を話しあううちに金次郎は自分の親父と気づく。

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大辞林 第三版の解説

むすこ【息子】

〔「産す子」の意〕
親にとって、男の子供。子息しそく。せがれ。 ⇔
俗に、陰茎。せがれ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

息子
むすこ

小山内薫(おさないかおる)の戯曲。一幕。1922年(大正11)7月『三田(みた)文学』に発表。翌年3月、6世尾上(おのえ)菊五郎の息子、4世尾上松助の老爺(ろうや)、13世守田勘弥(かんや)の捕吏により帝国劇場で初演。徳川末期の江戸の入り口、雪の降りしきる師走(しわす)の夜半過ぎの火の番小屋。土間で焚火(たきび)をする老爺のところに若い男が現れて話しかける。彼は9年前に家を出て上方(かみがた)に行き、いまや御尋ね者となった息子の金次郎である。老爺は暗がりでそれとは気づかず、なにくれとめんどうをみて、話を続ける。しかし、ようすをうかがっていた捕吏に悟られ、遠く呼笛(よびこ)の行き交うなか、「ちゃん」の一声を残して消え去る。イギリスのハロルド・チャピンの『父を捜すオーガスタス』の翻案だが、完全に日本化された一幕劇の傑作で、アマチュア演劇でもたびたび上演されている。[大島 勉]
『『息子』(『未来劇場上演用台本シリーズ〔1〕』1978・未来社)』

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