イラ族(読み)イラぞく(その他表記)Ila

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イラ族」の意味・わかりやすい解説

イラ族
イラぞく
Ila

ザンビア南部とジンバブエ北辺に住むバンツー語系民族。主として牛牧民であるが,補助的に農耕も行う。主作物はとうもろこしとソーガムである。外婚制母系氏族をもつが,これは広く分散しており,全成員が結集することはない。約 80の地域共同体 (チシ) に分れており,各チシには1人の首長がいるが,彼の地位はチシ内の各村の長の第一人者にすぎず,チシ内の紛争などには各村の長が協力して解決にあたる。チシ内では母系親族のまとまりがみられ,これらの集団私闘に際して団結し,また相続問題でも協力する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む