イラ族(読み)イラぞく(その他表記)Ila

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イラ族」の意味・わかりやすい解説

イラ族
イラぞく
Ila

ザンビア南部とジンバブエ北辺に住むバンツー語系民族。主として牛牧民であるが,補助的に農耕も行う。主作物はとうもろこしとソーガムである。外婚制母系氏族をもつが,これは広く分散しており,全成員が結集することはない。約 80の地域共同体 (チシ) に分れており,各チシには1人の首長がいるが,彼の地位はチシ内の各村の長の第一人者にすぎず,チシ内の紛争などには各村の長が協力して解決にあたる。チシ内では母系親族のまとまりがみられ,これらの集団私闘に際して団結し,また相続問題でも協力する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む