外婚制(読み)がいこんせい(英語表記)exogamy

翻訳|exogamy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

外婚制
がいこんせい
exogamy

ある集団の成員に対して,その集団の内部から配偶者を選定することを禁止する婚姻制度。外婚制のみられる集団には,親族集団,地域集団,居住的あるいは階層的集団などがある。最も一般的な形態は親族集団の外婚制であり,とりわけリニージ氏族などの単系出自集団,さらには胞族半族などにその例がみられる。同姓不婚の慣行も外婚制の一形態である。外婚制の起源や意義についてはさまざまな説明があるが,基本的にはインセストタブーの特定範囲への拡張という意義と,外部集団との婚姻による連帯の形成という意義を無視するわけにはいかない。

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百科事典マイペディアの解説

外婚制【がいこんせい】

個人が自己の属する集団の内部で配偶者を求めることが許されずに,集団外の者と結婚するよう規定されている婚姻制度。J.F.マクレナンの命名したexogamyの訳語。大部分の単系血縁集団(リネージ)は外婚的規制をもつ。→内婚制

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世界大百科事典 第2版の解説

がいこんせい【外婚制 exogamy】

婚姻の相手を一定の集団外に求める,つまりその集団内での婚姻を禁じる制度。出自を父系または母系でたどる単系集団にはこの規定を伴うものが多い。相手との結婚の可否を峻別するこの規定の存在自体が,集団の境界を明確に意識させてその結合を強めると同時に,婚姻による紐帯を集団外に拡大して他集団との連帯を強化する機能をもつ。婚姻関係は,敵対関係にある集団と友好関係を保つもっとも有効な手段となりうるのである。配偶者選択の範囲がさらに,集団外ではあるが一定の〈交叉いとこ〉に限定されている場合には,集団間に女性の規則的交換関係が超世代的に維持され,社会全体の有機的結合を強めることが,レビ・ストロースによって明らかにされている(いとこ婚)。

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