日本大百科全書(ニッポニカ) 「イルクーツク炭田」の意味・わかりやすい解説
イルクーツク炭田
いるくーつくたんでん
Иркутский Угольный Бассейн/Irkutskiy Ugol'nïy Basseyn
ロシア連邦、シベリアのバイカル湖西方にある炭田。イルクーツク市はその東端にあたる。総面積約3万5000平方キロメートル。夾炭(きょうたん)層はジュラ紀に属し、層厚0.7~30メートルに及ぶ。十数枚の稼行炭層がある。総埋蔵炭量約673億トン。炭質は長炎炭(揮発分37%以上)であるが、コークス化に適するガス炭も産する。炭質はやや灰分、硫黄(いおう)分が多いが、炭層は概して平坦(へいたん)で、露天掘り埋炭量も多量にあり、東部シベリアの燃料供給源として重要な地位を占める。
[木下重教・樋口澄志]
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