インドネシア債権国会議（読み）インドネシアさいけんこくかいぎ（英語表記）Inter-Governmental Group on Indonesia; IGGI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

インドネシア債権国会議
インドネシアさいけんこくかいぎ
Inter-Governmental Group on Indonesia; IGGI

多額の債権に苦しむインドネシアを救済するための会議。 1965年スハルト体制に移行後，インドネシアは資本主義諸国に急速に接近，多額の経済援助が導入された。これらの諸国は，66年9月日本の斡旋により東京でインドネシア債権国会議を開催，以来毎年債務処理，新規援助供与額を決定している。加盟国はインドネシアのほかアメリカ，日本，イギリス，ドイツ，フランス，オランダ，ベルギー，イタリア，オーストラリア，カナダ，ニュージーランド，スイス，スペイン，オーストリアの 15ヵ国および国際通貨基金 IMF，世界銀行 IBRD，アジア開発銀行 ADB，国連開発計画 UNDPの4機関で，援助決定額は 67年の2億ドルに始って，90年までに計約 500億ドルにのぼっている。 91年 11月東ティモールが州都ディリでの国軍発砲事件にからみ，インドネシアはオランダ政府の援助を拒否。これにより IGGIは解体し，92年7月にオランダを除き韓国を加えた新組織インドネシア協議グループ Consultative Group for Indonesiaが発足した。

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