インバース法(読み)インバースほう(その他表記)Inverse method

海の事典 「インバース法」の解説

インバース法(海流推算)

海洋中の流れが、ほぼ等密度面に沿うことを利用して、水温塩分等の観測値から海流場を推算する方法。地衡流の関係から流速の相対的な鉛直分布が求められ るが、絶対値は求められない。そこで水平的に閉じた、例えば矩形の、測線に沿って水温・塩分等の鉛直断面分布を測定し、等密度面で層状に区切られた幾つか のボックスについて、側面を通過する水の体積熱量・塩分量等の総和がゼロになるように絶対流速を決める方法。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

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