すい‐おん ‥ヲン【水温】
〘名〙 水の
温度。特に、
海水の温度をさすこともある。
※
稲熱病(1939)〈
岩倉政治〉二「水温が緩和されない冷たさで稲へヂカに当るのだから」
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デジタル大辞泉
「水温」の意味・読み・例文・類語
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水温【すいおん】
海洋,湖沼,河川などの水の温度をいう。海水の場合には,塩分と並んでその物理的性質を定める基本的要素となる(水塊)。海水の表面水温は外洋では30℃を越えることはまれだが,内湾では,たとえば紅海で35℃まで上がる例がある。太平洋では,表面水温の極大は北緯10°と赤道との間にあり,南・北緯40°付近で両極に向かって急速に低下している。塩分の存在により海水の氷点は低く,約−2℃まで下がりうる。海では水温は一般的には深層に向かって次第に低くなる。日射や蒸発などによる熱の出入の影響は表面近くに限られる。水温の日変化の及ぶ深さは数十m程度。熱帯・温帯海域についていえば,水温の年変化を示すのは深さ200mくらいまで(高緯度海域では10〜75m)で,またこのくらいの深さまでは水温は比較的一様に保たれ,かく乱層と呼ばれる。その下に水温が急に下がる不連続面があり,これを躍層という。
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