水温(読み)スイオン

百科事典マイペディアの解説

水温【すいおん】

海洋,湖沼,河川などの水の温度をいう。海水の場合には,塩分と並んでその物理的性質を定める基本的要素となる(水塊)。海水の表面水温は外洋では30℃を越えることはまれだが,内湾では,たとえば紅海で35℃まで上がる例がある。太平洋では,表面水温の極大は北緯10°と赤道との間にあり,南・北緯40°付近で両極に向かって急速に低下している。塩分の存在により海水の氷点は低く,約−2℃まで下がりうる。海では水温は一般的には深層に向かって次第に低くなる。日射蒸発などによる熱の出入の影響は表面近くに限られる。水温の日変化の及ぶ深さは数十m程度。熱帯・温帯海域についていえば,水温の年変化を示すのは深さ200mくらいまで(高緯度海域では10〜75m)で,またこのくらいの深さまでは水温は比較的一様に保たれ,かく乱層と呼ばれる。その下に水温が急に下がる不連続面があり,これを躍層という。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

水温の関連情報