インフレ率目標政策(読み)いんふれりつもくひょうせいさく

ASCII.jpデジタル用語辞典 「インフレ率目標政策」の解説

インフレ率目標政策

インフレ率目標を設定し、国の中央銀行にその達成を義務付ける金融政策。通常は加熱したインフレ進行抑制を目的に行なわれるもので、カナダスウェーデンニュージーランドでは成功例がある。日本では1990年代から始まった不況期に、インフレ率目標政策をインフレの促進に応用しようという意見が強まった。具体的には、年1~5%程度の目標を設定し、中央銀行が量的金融緩和によって、市場の貨幣流通量を増やすことで実現する、というものである。デフレ脱却への突破策として主張されていたが、日銀はインフレが過熱しすぎて制御できなくなることを危惧し、導入には終始否定的であった。

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