ウィーン盆地(読み)ウィーンぼんち(その他表記)Wiener Becken

最新 地学事典 「ウィーン盆地」の解説

ウィーンぼんち
ウィーン盆地

Vienna Basin

アルプス山脈とカルパチア山脈との接点にある100km×70kmの中新統の盆地。北西側のアルプス外ウィーン盆地(モラッセ帯の一部)と南東側のアルプス内ウィーン盆地とに分けられる。南東側はパノニア盆地に続く。アルプス北縁のモラッセ帯からババリアにかけての海と地中海の海がアルプス山系を横断して連絡した所で,化石多く,中新統の標準地の一つ。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 山下

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィーン盆地」の意味・わかりやすい解説

ウィーン盆地
うぃーんぼんち
Wiener Becken

オーストリア東端、ドナウ川の南を占める大きな三角形の盆地。面積約1600平方キロメートル。西に首都ウィーンが位置し、この国でもっとも重要な経済地域の一つ。第三紀なかば、アルプスとカルパート山脈の間の沈降域に厚さ3000メートルに及ぶ堆積(たいせき)物が覆ってできた。盆地西縁の断層沿いに温泉が湧出(ゆうしゅつ)し、地震も頻発することは、現在なおその変動が継続していることを示す。耕地面積は3分の2を占め、繊維・衣料品工業が盆地内の各地に立地する。

[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のウィーン盆地の言及

【オーストリア】より


【自然】

[地形,地質]
 国土の総面積は北海道とほぼ等しく,その約2/3は東アルプス(アルプスのうち,ライン川上流とイタリアのコモ湖を結ぶ線より東側を指し,西アルプスとは地質構造のうえからも区分される)が占め,ボヘミアの森の南東部を合わせると国土の3/4は山地である。丘陵地,台地,低地は,アルプスの南東麓~東麓地域,ウィーン盆地およびアルプスとドナウ川間のアルプス前縁地に発達する。 東アルプスでは,地質構造が地形に反映し,主として結晶岩類,片岩類から成る中央アルプス帯が山地の中軸を構成し,その北側,南側にはきわめて顕著な東西方向の構造性縦谷が発達する。…

※「ウィーン盆地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む