ウプサラ学派(読み)ウプサラがくは(その他表記)Uppsala school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウプサラ学派」の意味・わかりやすい解説

ウプサラ学派
ウプサラがくは
Uppsala school

スカンジナビア学派ともいう。聖書の文献批判的研究方法に対して批判的立場を取り,宗教の本質祭儀ドラマにあるとした。したがって,イスラエルの祭儀の基礎としての王と祭儀預言者を研究の主たる対象として顕著な成果をあげたが,新約聖書研究ではさしたる成果はない。厳密な意味では学派というより祭儀史的方法をとる研究傾向の一つで,S.モビンケル,J.ペーダーセン,A.ベンツェン,I.エングネル,A.ハルダーらが属している。

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世界大百科事典(旧版)内のウプサラ学派の言及

【ヘーガーシュトレーム】より

…この点,事実による検証不能のゆえに形而上学を否定する論理実証主義と論拠を異にする。また彼のメタ倫理学は倫理命題を単に情緒の表出,無意味と片付けるのではなく,ある行為にある属性が客観的に帰属するとされる心理的背景,歴史的起源を解明し,哲学上のウプサラ学派を築いた。またローマ法,19世紀法実証主義の批判的研究により北欧リアリズム法学の祖となる。…

※「ウプサラ学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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