ウミグモ類(読み)ウミグモるい(その他表記)Pycnogonida; sea spider

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウミグモ類」の意味・わかりやすい解説

ウミグモ類
ウミグモるい
Pycnogonida; sea spider

節足動物門ウミグモ綱としてまとめられる種類の総称で,皆脚類ともいう。体長 5mm内外のものが多く,頭・胸・腹部に分れる。頭部の先端には吻があり,続いて鋏肢,触肢,担卵肢がある。担卵肢は雄によく発達し,雌の産んだ卵を集めて卵塊をつくり,保持する役目を果す。頭部背面には通常4個の単眼をもつ眼丘がある。胸部は4節で,各節には長い歩行肢がつき,一見クモを思わせる。腹部は小突起状。すべて海産で,潮間帯から水深 5000m以深の深海にまでわたって分布するが,多くは石の下にひそんだり,海藻や刺胞動物などに付着している。世界に約 1000種,そのうち日本産は約 150種である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む