ウロカニン酸(読み)ウロカニンサン

化学辞典 第2版 「ウロカニン酸」の解説

ウロカニン酸
ウロカニンサン
urocanic acid

3-(1H-imidazol-4-yl)-2-propenoic acid.C6H6N2O2(138.13).ヒスチジンを多量に与えたイヌの尿に見いだされた.菌類(枯草菌,ミクロコッカス)やかび類(ヒトヨタケ目,スッポンタケ目)からも分離されている.L-ヒスチジンに酵素ヒスチダーゼを作用させると高収率で得られ,ハラタケ,ヤマドリタケ中のヘルシニン(ヒスチジンベタイン)をアルカリと加熱しても得られる.E形の二水和物は風解性があり,針状または柱状晶.100 ℃ で無水和物となる.分解点225 ℃.pKa1 2.94±0.10,pKa2 7.82±0.10.水に可溶.生体内では代謝されてグルタミン酸となる.抗がん作用を示す.[CAS 104-98-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ウロカニン酸」の解説

ウロカニン酸

 C6H6N2O2 (mw138.13).

 ヒスチジンの代謝の中間体一つ

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android