CAS(読み)キャス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CAS」の意味・わかりやすい解説

CAS
キャス
Chemical Abstracts Service

化学および関連分野に関する公開情報を収集し提供する世界最大の化学情報サービス機関。1907年に化学関連の文献特許抄録誌 "Chemical Abstracts"(略称 CA)の編集・発行を目的としてアメリカ化学会が設立した。1965年化学物質を特定するための固有の番号として CAS登録番号を採用し,1960年代から 1970年代にかけてコンピュータによる CAの編集およびデータベース構築が進められた。1980年おもに専門家向けに,化学物質情報のデータベース CAS REGISTRYを検索・閲覧するためのサービス CAS ONLINEを開始。また 1983~84年にかけて国際科学技術情報ネットワークを構築し,世界各国への提供を開始した。CAS REGISTRYのほか,特許と論文を収録する CAplusなどのデータベースを提供し,これらのデータベースを元に各種製品やサービスなどの事業を展開している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「CAS」の意味・わかりやすい解説

CAS(限定受信システム)
きゃす

契約者だけが放送を受信できるようにする限定受信システム。Conditional Access Systemsの略である。BSなどの有料放送や地上波デジタル放送の著作権保護などで使われる。

[編集部]


CAS(スポーツ仲裁裁判所)
きゃす

スポーツ仲裁裁判所

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例