エステラーゼ染色

内科学 第10版 「エステラーゼ染色」の解説

エステラーゼ染色(特殊染色)

(2)エステラーゼ
(esterase:Es
染色
 naphthol AS-D chloroacetate Es(CAE)とα-naphtyl­butyrate Es (NBE,α-NB)の2種が一般的で,前者顆粒球に特異的なことから特異的Es,後者はおもに単球系で顕著に発現するが,ほかの血球系でも若干陽性になるので非特異的Esとよばれる.さらに単球のNBEはフッ化ナトリウムで阻害されるが,これらの特徴は細胞の起源が骨髄球系か単球系かの鑑別に有用であり,AMLのM4,M5の病型診断に必須の染色である.ただし単球性白血病の10~20%例はNBE陰性で,診断に苦慮することがある.[通山 薫]
■文献
日本検査血液学会編:スタンダード検査血液学,医歯薬出版,東京,2003.Swerdlow SH, Campo E, et al: WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, IARC Press, Lyon, 2008.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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