エスパス-ヴァン-ゴッホ(読み)エスパスヴァンゴッホ(その他表記)Espace Van Gogh

世界の観光地名がわかる事典 の解説

エスパスヴァンゴッホ【エスパス-ヴァン-ゴッホ】
Espace Van Gogh

フランス南部、地中海沿岸の都市アルル(Arles)郊外のサンレミドプロバンス(Saint-Remy-de-Provence)にある、元サンポールドモゾル修道院の精神病院の中庭。アルル駅から徒歩約30分で、バスも運行している。ゴッホ(Vincent van Gogh、1853~1890年)は1888年にアルルに居を構え、ゴッホの招待に応じてアルルにやってきたゴーギャン(Eugene Henri Paul Gauguin、1848~1903年)と芸術活動を展開するが、翌1889年に精神を病んで左の耳朶(じだ)を切り取ってしまったゴッホは、自らこの病院に入院して療養生活を送った(なお、ゴッホの耳朶を切り落としたのはゴーギャンとする説もある)。ゴッホはこの病院での療養中にも、いくつかの作品を残しているが、その一つが「アルル療養所の中庭」である。この絵画に基づいて中庭が再現されている。元病院の敷地は現在、図書館、店舗などが入った総合文化センターになっている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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