エスピリツ・サント島(読み)えすぴりつさんととう(その他表記)Espíritu Santo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エスピリツ・サント島」の意味・わかりやすい解説

エスピリツ・サント島
えすぴりつさんととう
Espíritu Santo

南太平洋、メラネシアバヌアツ(ニュー・ヘブリデス諸島)最大の島。別名マリーナMarina島、単にサント島ともいう。南北112キロメートル、東西72キロメートル、面積3678平方キロメートル。人口3万2416(1998)。火山島で、最高峰はタブウェマサナTabwemasana山の標高1880メートル。1606年ポルトガル人航海者キロスPedro Fernández de Queirós(1560?―1614)が発見、これを大陸と誤認し、「南の聖霊の土地」Espiritu Santo Australisと命名した。イギリス人、フランス人がココヤシ農園を経営してきたが、1957年にはマグロなどを対象に、アメリカ、イギリス、フランス、日本の合弁による南太平洋漁業会社が南東岸のパリクラPalikulaに設立された(同社は1980年代後半以降は船舶の修理、冷凍牛肉の保管がおもな業務となっている)。南東端のルガンビルLuganvilleはバヌアツ第二の都市でサント市ともよばれる。

[大島襄二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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