日本大百科全書(ニッポニカ) 「エックスナー」の意味・わかりやすい解説
エックスナー
えっくすなー
Felix Maria Exner
(1876―1930)
オーストリアの気象学者。生理学者の子としてウィーンに生まれる。1900年ウィーン大学を卒業、さらにベルリンおよびゲッティンゲン大学に学び、学位を得た。ウィーン気象台に勤め、1904~1905年アメリカとインドに赴き、アメリカ滞在中は天気図の数値予報の研究を行った。1908年インスブルック大学の宇宙物理学教授、1917年にはふたたびウィーンに戻り、同大学教授兼気象台長になった。彼は主として理論気象学者であり、その著『気象力学』Dynamische Meteorologie(1916)は標準の教科書として日本でも広く読まれ、影響を与えた。
[根本順吉]
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